33. 長岡半太郎記念館
 長岡半太郎博士は、慶応元年長崎県に生まれ、父と上京し、成長と共に英才ぶりを発揮して東京帝大在学中に助教とになり、二十八歳にして理学博士、次いでドイツ留学、東京帝大教授、大阪帝大初代総長と、文字通りわが国の明治・大正・昭和にわたる物理学に先覚として活躍、昭和十二年には第一回文化勲章を受章した。明治四十三年、津久井の森崎盛之介の紹介により、長田氏の農家を土地付きで買取り昭和二十五年亡くなるまで使用していた家跡に、博士の偉業をたたえて、京浜急行により記念館が建てられ横須賀市に寄贈されたのが、この建物である。庭前に置かれた石の机は、かつて自宅前の築山の上にあって、暇をみては太平洋を眺めつつ仕事をした博士愛用の野外机である。
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